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by eigoyasan

Kyosei(共生、symbiosis)

使い出したのが学界かそれとも産業界かは定かでないが、「共生」という日本語をKyoseiと書いて国際語として使おうという動きがあるようだ。もっとも、Googleなどで検索してみると、少なくともインターネットで見る限りは、この意味でのKyoseiはまだそれほど定着していないようだ。

「共生」に当たるsymbiosisという英語があるので、Kyoseiという単語が普及するまではその単語を併記したほうがいいかもしれない。ただし、symbiosisという単語は、どちらかといえば、たとえばアリとアリマキがお互いに利益を与えながら生存する関係を表した、生物学的な用語として使われることが多い。

いっぽう、ビジネスなどでスローガンとして使われるKyoseiという言葉は、これとは少し違った概念、どちらかといえば「共存共栄」とか、生態系や秩序を破壊することなくともに生存するといった意味合いで使われているようだ。生物学用語で言うところの「共生(=symbiosis)」とは明らかに違う。

日本語の単語が国際語化するのは大いにけっこうだが、伝える側と伝えられる側がその定義をよく知らないままに使うのは剣呑だ。特にまだ普及していない言葉を使う場合は、どこかにその意味をきちんと定義しておくといいだろう。

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第24号掲載) ©Yoshifumi Urade 2004
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by eigoyasan | 2005-09-09 18:35 | こんな英語、見つけたよ