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by eigoyasan

National Guard(州兵)

軍事制度は国によって異なるので、「軍隊」を持たない日本人にはなじみのない軍事用語も多い。米国のジョージ・ブッシュ大統領(子、第43代)がかつてテキサス州の州兵となったのはベトナム戦争の徴兵逃れではないかという記事によく出てくる「州兵」も、そのひとつだろう。

この「州兵(州軍)」、元の英語は(the) National Guard という。文字通りの意味は「国家(国民)防衛隊」くらいだろうか。その制度について詳しいことは私も知らないが、各州が運営する一種の民兵組織のようなものらしい。平時は自分の仕事をしながら、年に何回か軍事訓練に参加するだけで手当がもらえるようだ。

そのため、手軽な小遣い稼ぎくらいの気持ちで志願する米国人もいるようだが、イラク戦争という「戦時」になって、州兵の一部は合衆国陸軍に編入され、イラクに送られているという話をテレビのドキュメンタリー番組で見た。これには驚いた。現在ではそう簡単には徴兵逃れの手段としては使えないようだ。つい昨日まで七面鳥にエサをやって暮らしていた田舎の牧場主が、砂漠用の迷彩服に身を固めて射撃訓練をしている。

かつて戦時下のこの国にも「郷土防衛隊」という半官の民兵組織があって、沖縄のように戦場になった場所では戦地に狩り出されたらしい。この種の組織は、平時にあっては火事のほとんどない田舎の消防団のようなものだが、戦争が起きると矢面に立たされるものらしい。

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第27号掲載) ©Yoshifumi Urade 2004
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by eigoyasan | 2006-01-16 17:21 | こんな英語、見つけたよ