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by eigoyasan

-proof(防~性の、耐~性の)

技術翻訳の仕事をしている人ならおなじみの表現に、fireproof(耐火性の)とかwaterproof(防水性の)という便利な形容詞がある。後者は「ウォータープルーフ」というカタカナ語になって、すでに日本語でも定着している。

似たようなものをいくつか挙げると、bulletproof(防弾の)、dustproof(防塵型の)、shockproof(耐衝撃性の)、weatherproof(耐候性の、全天候型の)などいろいろとあっておもしろい。childproofというのもある。「子どもにとって安全な」という意味らしい。『ビジネス技術実用英語大辞典』(海野文男+海野和子 両氏編、日外アソシエーツの電子版をお持ちの方は、proofと入れて後方一致検索してみるといい。

先週6月7日(火)発売の『財界』誌掲載のコラム「英楽通法」には、foolproof(フールプルーフ)について書いた。上述の言葉と違って適当な日本語がないが、「fool(バカ)の使用にも耐える」、つまり、誰でも使える、利用者がどのような使い方をしても絶対に危険を起こさないように設計してあるという意味で使われる。これに近い意味の言葉として、生産現場には「ポカよけ」、俗語に「バカチョン」という日本語があるが、漢字で表せるきちんとした言葉が見当たらない。

この言葉に限らず、和訳をしていて適当な日本語がない場合は、カタカナ表記の外来語に頼ってしまうことが多い。しかし、専門外の人に「フールプルーフ」といっても、あまりピンと来ないかもしれない。physicsを「物理学」、libertyを「自由」と訳した明治時代の先人に倣って、漢語を作る努力がもう少し必要な気もする。

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第47号掲載) ©Yoshifumi Urade 2005
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by eigoyasan | 2005-06-14 15:20 | こんな英語、見つけたよ