新著『英語で夢を見る楽しみ』(財界研究所)発売中!


by eigoyasan

<   2005年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧

日本のマスコミが平和主義を志向しているのはまことに結構なのだが、軍備とか安全保障の問題について不見識な関係者が多いようだ。わざわざイラクまで自衛隊の取材に行って「この装甲車は頑丈そうです」と伝えてきたのんきなレポーターがいたのには、あきれてしまった。まるで、「この機関銃は弾丸を続けて発射することができます」と伝えているようなものだ。「装甲車」なのだから、頑丈なのは言わずもがなだ。

もっとも、軍事を顧みなくなって久しい戦後の日本人には、言葉だけでなく、その言葉で表されている事物や行為そのものを知らないことがある。mothballという言葉もそのひとつだろう。"USS Iowa has been mothballed."などと書いてあっても、「USSアイオワをモスボールした」と訳したのでは、何のことやらさっぱりわかるまい。

mothballの元々の意味は、かつてトイレでよく見かけたナフタリンでできた防虫剤の玉のこと。転じて、軍艦をいったん退役させて長期保存用の処理を施すことをいう。米国では、たとえば大型戦艦のように、今日では無用の長物になった旧型の軍艦をmothballすることがある。完全にスクラップにするのではなく、いざ有事というときには現役に復帰させるためである。前掲の文は、「米国軍艦アイオワを予備役として長期保存(のための処理を施)した」という意味なのである(戦後の日本にそういう慣行がないせいか、一語でぴったり当てはまる日本語が見当たらない…)。

日本の海上自衛隊は、艦の保有数が法律で制限されているらしく、最新鋭の新造艦ができると旧型艦は退役させてしまうらしい。もったいない話だが、予備役に回すこともできないし、軍事技術が詰まった船を外国に売却することもできないのだろう。平時の軍隊というのも、コストがかかるものだ。

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第18号掲載) ©Yoshifumi Urade 2004
[PR]
by eigoyasan | 2005-07-31 15:25 | こんな英語、見つけたよ
翻訳原稿や参考資料がPDFファイルで支給されるのはいいのですが、開いてみるとウィンドウの左隅に鍵のマークが表示され、テキストのコピーが禁止されていてがっかりすることがよくあります。これでは、英文表記のまま残しておくべき部分や数字をそのままコピーして使えばいい部分まで、いちいちタイプしなおさなければなりません。

そこでまたインターネットであれこれ探し回ってみたところ、とても便利な閲覧ソフトが見つかりました。(株)オーシャンブリッジが提供している 無料ビューワのBrava! Readerがそれ。これを使ってPDFファイルを読み出してから、ツールバーの「編集」→「選択」を選ぶと、保護されていない普通の文書とまったく同様に、マウスで範囲を指定してからCtrl+Cでテキストをコピーすることができます。

日本語文書の場合、多少文字化けがあるようですが、英文については特に問題はないようです。その文字化け対策についても、同社のウェブサイトの無料ダウンロードのページの「サポート情報」に説明がありますので、必要な方はよくお読みになってからお使いください。

元ファイルの著作権を尊重することはもちろん大切ですが、著作権に関係のない文書まで「保護」されるのは困ったもの。貴重な解決策を無償で提供しているこの会社に感謝します。
[PR]
by eigoyasan | 2005-07-25 15:00 | 仕事の小道具

caucus(党員集会)

アメリカ合衆国の大統領候補を選ぶ選挙の仕組みは複雑だ。まず、共和党と民主党それぞれで候補者を1人に絞るための選挙運動が延々と続く。不思議なことに、州によって代議員を選出する時期や形態が微妙に異なる。予備選挙(primary)をやる州もあれば、党員集会(コーカス、caucus)という集会形式で候補者を絞る州もある。

予備選挙は「選挙」なのでまだ察しもつくが、党員集会のほうは今まで、どういうものかいまひとつピンと来なかった。そう思っていたら、前回の大統領選挙でどこかのテレビ局の報道番組がコーカスの様子を伝えてくれた。

机も何もない広い講堂や大教室のようなところに党員が集まって、「○○候補を支持する人は手を上げて、こっちに来て!」などといいながら、自分が支持する候補の支持者を増やしていく。なんだか学級委員の選挙みたいというか、昔遊んだ「花いちもんめ」にもどこか似ていて、見ているとどこか面白い。参加したらもっと面白いのかもしれない。

いっぽう、いちおうは民主主義国家の一市民である私が住んでいる地域は、地方自治体首長の選挙には与野党の相乗り候補しか出ないようなところで、具体的政策も人柄もほとんど聞こえてこない候補者だけの選挙にちょっとうんざりしている。

選挙への関心が薄れて投票率が低下しがちで、民主主義が形骸化してきた今こそ、もっと違った形の民主政治を考えるべき時期に来ているのかもしれない。

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第17号掲載) ©Yoshifumi Urade 2004
[PR]
by eigoyasan | 2005-07-17 22:15 | こんな英語、見つけたよ

best before(賞味期限)

先日、英国の知らない会社から来た依頼の中に"Best before: see base."という文言があった。これだけなら何のことやらピンと来ないが、その前に食品の原材料の記述があったので、「ああ、缶詰などの底に書いてある『賞味期限:底面(缶底)に記載』とかいうあれだな」と気付いた。

実は英語圏で生活経験のない私の場合は、日用品に記載されているこの種のありふれた言葉を見慣れていないので、少し苦手だ。

たとえ海外からの輸入品でも、日本で売られている食品の類はほとんどその上から日本語のラベルが貼ってあるので、英語では何と書いてあるのか気付かない。法律か何かでそう決められているのだろうが、日本国内在住の外国人にはかえって不便のような気もする。

特に食品の原材料については、アレルギーのある人には生命にかかわる問題にもなりかねない。せっかく英語で書いてあるなら、それはそれで読めるように、日本語のラベルは別の場所に貼っておくような配慮があってもいいように思う。

なお日本語でいう「賞味期限」は、現在では生鮮食品などの「消費期限」と、加工食品などの「品質保持期限」に区別されている。私はこの分野の専門家ではないのでよくは知らないが、広義の「賞味期限」は後者の意味にほぼ近いようだ。英語にはこのほか、shelf lifeという言い方もある。覚えておくと便利だ。

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第15号掲載) ©Yoshifumi Urade 2004
[PR]
by eigoyasan | 2005-07-09 09:02 | こんな英語、見つけたよ
特に海外のお客様から納期の短い仕事の依頼が入ってきたとき、頭の悪い私はさっと時差の計算ができずに悩んでいました。

そこで見つけてきてパソコンにインストールしたフリーウェアがWorld Watch (Qenさん作)。この世界時計のいいところは、アナログ/デジタル時計の表示だけでなく、背景色やアイコンが刻々と変わって各都市の朝昼夜が視覚的にとらえられること。さらに自分に必要な都市だけを選んで好きな順番に表示させることができるなど、とても使いやすいデザインになっています。

世界を相手に仕事をしている国際派のビジネスマンにおススメの世界時計です。
[PR]
by eigoyasan | 2005-07-01 12:42 | 仕事の小道具