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by eigoyasan

picky(えり好みする、こだわる)

いわゆる受験英語で育った私のような人間は、やたらと長い単語は知っているくせに、日常よく使われている簡潔な語彙に欠ける傾向がある。一世紀ほど前に書かれたような「試験によく出る」評論文や長文ばかり読まされてきた報いかもしれない。

かつて翻訳を頼まれたアメリカ英語の表現集(注)に、"Picky picky picky."という表現が出てきた。私がよく校正を頼む米国人がときどき「こだわりすぎだったね」という意味でそうメールに書いてくるので知っていたものの、その意味や使い方を私が知ったのはそれほど昔のことではない。

pickyは「えり好みする、あら捜しする」という意味の形容詞である。辞書を見ると口語表現となっているが、けっこうよく使われているようだ。米国のテレビ放送局のニュースサイトを見ていたら、"U.S. Workers too picky?"(米国の労働者は仕事を選びすぎ?)という見出しが出ていた。

このように短く簡潔な言葉は、見出し(headlines)で好んで使われる。たとえば、ヘリコプター(helicopter)の墜落事故に関する記事の見出しはChopper Crashed(ヘリ墜落)のように書いてあることが多い。

もちろん、書き言葉としてよく使う重厚な単語を知っていることは悪いことではない。だが、自戒の念も込めて言えば、私のような日本育ちの英語使いは、こういった"軽いノリの英語"をあまり知らないようだ。

(注)『バーダマン教授の 辞書には出ていないアメリカ英語フレーズBOOK』(James M. Vardaman著、拙訳)

(メルマガ「英語屋さんの作りかた」第14号掲載) ©Yoshifumi Urade 2004
by eigoyasan | 2005-06-21 12:33 | こんな英語、見つけたよ